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9月29日発売のBLCDコレクション「Sub様、躾の時間です 1」インタビュー到着!

BLCDコレクション「Sub様、躾の時間です 1」キャストインタビュー


 
京也役:熊谷健太郎さん
颯太役:小松昌平さん
ちあき役:千葉翔也さん
愛瑠役:小林千晃さん
※以下敬称略とさせていただきます。
 

――お話やキャラクターについてのご感想をお願いします。

熊谷: 実は僕、Dom/Subユニバースの作品に出演するのは今回が初めてなんです。オメガバースとかは割と多かったんですけど、Dom/Subユニバースは完全に初めてなので、実際に演じてみて新しい発見もありました。そして本当によく京也はあの世界の中で自分の性を偽りながら上り詰めていったなと。純粋に人としての強さにリスペクトを持てる人でしたし、原作読ませていただいたり、京也を演じていく中で、彼が慕われる理由も節々でたくさん見つけることができました。京也は純粋にすごくかっこいいし、美人さんだなと思ました。
小松: 僕もDom/Subユニバースに関わるのは初めてだったので、演じるにあたってコマンドなどの色々なことを調べました。出てきていない設定とかもあるんですよね。サブスペースという言葉もあって、最初は意味がわからなくて「サブスクみたいな?」と思ったり(笑)。
一同: (笑)。
小松: どの言葉が何を意味するのか、最初はまったくわからなかったんですけど、知っていくとこんな世界観があるんだなと面白かったですね。男女と加えてDomとSubという性があって。僕は今回Domを演じましたので、もし自分がDomとしてこの世界観に生きたらどういう考え方になるのかなという部分は考えながら演じました。Subを欲している颯太、そして京也さんがそのSubだった! という部分は物語の大事な部分なので表現できればいいなと。今回はDom/Subユニバースの世界にたっぷりと浸からせていただきました。
千葉: 僕もDom/Subユニバースを初めて知ったので最初はびっくりしました。当たり前にDomとSubが前提で話がスタートしたので、最初読んだ時はちょっとカルチャーショックでした。京也さんがいろいろ悩んでいたり、颯太に良いようにされる京也さんを見ていて、ちあき役的にはすごく悔しかったんですけど、最終的になんとか大丈夫そうだったから本当に良かったなって。一番最初に店裏で京也さんが颯太にコマンドを使われた時は「こんなのかわいそうじゃん!!」って思ったんですけど…。
熊谷: ミスリード的にあえてかもしれないけど、最初はちょっと嫌な奴だもんね、颯太。脅してくるし。
千葉: そうそう! だから「京也さんかわいそう」って思いながら見守っていました。ちあきは京也さんを慕っているっていうところもあったので、【男が慕う男】を【慕っている男】を楽しみながら演じました。
熊谷: 「兄貴!」みたいなね(笑)。
千葉: それでいてちあき本人もちゃんとホストなので、どこか魅力的に演じられたらいいなと思いながらやってました。
小林: 僕だけなんですね。この中でDom/Subユニバース作品を今までに経験している、Dom/Sub識者は…。
一同: (笑)。
小林: 逆に僕はホストの世界観が初めてだったので、面白いというか深いなと感じました。みんながナンバーワンになりたいというのはどの業界でもありますけど、ホストって本当の意味でナンバーワンというか。
熊谷: お店の象徴みたいなイメージだよね。
小林: そうですね。お金を稼いでナンバーワンを目指すホストは本当にシビアな世界ですし、そんな世界で京也がナンバーワンに成り上がったというのは、本当にすごいことだと思います。そんな京也にアタックできる颯太も颯太なんですけどね。ちばしょー(千葉さん)が言ってたみたいに最初の方は「京也かわいそうじゃん」って思いました。でも颯太の行動にもちゃんと理由があるし、京也自身もちゃんと周りに恵まれている。今回は愛瑠の出番が短かったですけど、今後も愛瑠が活躍することを願って。とても楽しかったです。

――収録の感想をお願いします。

熊谷: まず最初は昌平(小松さん)と二人で収録しました。声優として昌平とは同期でなんですよ。同じ時期から仕事を始めて。でもここまで一対一でがっつり掛け合いってあんまり無かったじゃない?
小松: たしかにそうですね。
熊谷: 今まで色々な作品を通して、昌平の芝居は聴いたりしていました。同じタイミングで声の仕事を始めた人と一対一でじっくり掛け合いできるのはすごく楽しかったですし、後から収録に合流したちあき役の翔也さんと愛瑠役の千晃くんが入ってきてくれて、より一層ホストクラブDSCの深みが感じられました。とにかくすごく楽しかったという思いと同時に、もし今後チャンスがあるならまた掛け合いを四人そろってやりたいなと思ってますね。
小松: 僕も(熊谷さんと)一対一で掛け合いをしてみたい想いはあったのですが、なかなか一緒に収録出来ず7年、8年くらい経ってしまって…。
小林: 熊谷さんのことなんて呼んでるんですか?
小松: 熊ちゃん。
小林: ありがとうございます。
小松: なんだそりゃ(笑)。
小林: 親密度どうなのかなって。たまに同期でも熊谷さんとか呼ぶ人もいませんか。
小松: 熊ちゃんは「熊ちゃん」多いよね。
熊谷: 熊ちゃん、熊さん…が多いかな~。
小松: 昔、一緒にラーメン食いに行ったりとかしてたの、リアルに思い出した(笑)。
熊谷: 懐かしいね~。その後カラオケ行ったりしてさ。
千葉: 二人で!? めちゃくちゃいい話ですね。
小林: めちゃくちゃ仲良いですね。
熊谷: 仲良くなったきっかけがなんだったかは覚えてないんですけどね。
小松: 他にも同期が居るけど、特に熊ちゃんは意識してる同期でした。同じようなジャンルで活躍していましたし。なので本当にこうして一緒にがっつりお芝居ができて嬉しかったですし、その上で僕が支配する側というのがとても嬉しかったですね~(笑)。
熊谷: 昌平は基本的に強い男だから(笑)。福岡(小松さんの出身地)の男だから気質がね。
小松: 沖縄(熊谷さんの出身地)もそうでしょ(笑)。
熊谷: 性質としてちゃんとDom/Sub分かれてると思う。僕はドМなんで。
一同: (笑)。
小松: 颯太については、まだ色々な経緯を細かくは語られていないんですよね。
熊谷: あと、この巻数で京也はまだ一言も「好き」って言ってないよね。
小松: これからのお話しでその辺りもしっかり掛け合いで表現できたら嬉しいなって思います。
千葉: 僕はずっと元気だったので…、楽しかったです。
熊谷: なんか反動で暗くなってない?(笑)
千葉: いやいやいや(笑)。どこまでチャラく出来るかなと思いながら演じていたんですけど、ホストなのであまりにもチャラすぎると逆にモテなさそうになってしまうし、どうしようかなと思って。
熊谷: 線引き難しいよね。
千葉: でも基本的には自由に楽しくやらせていただきました。後、印象に残ったのはシャンパンコールですね。
一同: (笑)。
千葉: 初めてやりましたし、思い出深いですね。
小林: 愛瑠はホストやってる時と普段でギャップがあり、それを意識してほしいっていうディレクションだったので、その差別化を意識しました。実際聴いていただいて、テンション感の差を楽しんでいただけたら嬉しいです。今後もし続編があるなら、ちあきと愛瑠の関係が発展していったら良いなと思います。
千葉: 好きっぽかったというか、気になってるっぽいですもんね。ちあきくんが愛瑠くんを。
小林: おまけのところでそういう雰囲気でしたよね。

――聴き所を教えてください。

熊谷: 普段はDomとして振舞っている京也が、今回初めてSubだということを颯太に見抜かれてしまった。今まで家族やお兄さんの病院の人以外にはうまく誤魔化せていたのに、颯太には路地裏での一件以来弱み握られてしまって。そんな状況でも気丈な京也は弱みをちらつかせる颯太を突っ返して、「やれるもんならやってみろよ」と。そういう部分はやっぱりすごく京也らしくて、そこが京也のすごく好きなシーンです。特に一番最初のフックとして、【Subとしての京也】をすごく大事に演じました。
小松: 僕はコマンド全般ですね。そういえば、コマンドの表現って各作品で違うものなの?
小林: 僕が以前別のDom/Subの作品をやったときも今回と似たような感じでしたね。
小松: 調べたら「kneel[ニール]」とかそういった基本のコマンドは色々あるみたいです。今回はそのコマンドをDomとしてしっかり言えているところを聴いてほしいですね。あと京也がコマンドを言わされるシーン。SubなのにDomとして言っている設定の絶妙なコマンドが聴き所ですね。
熊谷: あのシーンのディレクションこだわられていたもんね。Domの颯太に対して、Subの京也がDomとしてコマンドを言えって命じられている感とか、その際に完全にDomにはならないでくださいとか、絶妙なバランス(笑)。
小林: 普通にやるとDomっぽくなっちゃいますもんね。
熊谷: 最初はやっぱり「言え」と命令されていることに対してSubの本質的な感覚で台詞を言ってたんですけど、もう四捻り、四回転くらいリテイクしました(笑)。
小松: Domっぽくやってみたりとか、Dom感抑えたり、結構こだわりましたよね。
熊谷: 個人的にはテストでやったネイティブ版の「Kneel」聴いてほしかったな~。
一同: (笑)。
小松: 英語のアクセントめっちゃ調べて行ったんだよね。そしたら熊ちゃんがテストで「ストップ(カタカナ発音)」って発音していて。「あ、やべ! 違う」と思って(笑)。
熊谷: 昌平が「kneel」をネイティブに発音していて、「お、そっち!?」って驚きました(笑)。
一同: (笑)。
小林: お互いに(笑)。
熊谷: 結局カタカナ発音でいいってことになったんですけど、昌平のネイティブ発音聴いてほしかったなー。
小松: でも英語苦手なんで逆にカタカナの方に決まって良かったです。
千葉: 僕は「Kneel」っていう単語がエロティック過ぎて衝撃的でしたね。(「Kneel」は)命令のための命令で、そこから更に言うことを聞かせられてしまうというヒリヒリ感もあって。
小林: たしかにわかりやすい単語よりちょっとえっちかもしれないね。
千葉: そうですね。聞いていてドキッとしたのでそのワードが出ているところは聴き所ですね。あと、嫌だと思いながらも、颯太くんに助けられちゃう京也が良かったなと思いますね。颯太くんの言う通りにしたことによって、店のみんなに気づかれなかったし、横からスマートに助けてくれちゃうところがなんか悔しい。でもありがたいみたいなもどかしさが良かったですね。
小林: 僕的にはやっぱりシャンパンコールですかね。まず「シャンコ」って略すことを初めて知りましたし。
千葉: ずっとシャンコシャンコ言ってるんだよね、熊ちゃん。今日来てから。
熊谷: 以前、別の仕事で僕と昌平がシャンパンコールをしたことがあって、現役のホストの方に教わったんですよ。その方がずっとシャンコって言ってたので馴染んじゃいました(笑)。
小林: 熊谷さんの魂に刻まれてるんだ。
小松: 染まりやすいからね、熊ちゃん。
熊谷: でも下戸なのに!
千葉: 意外すぎるんだよな、沖縄生まれの人ってみんな酒強いと思ってた(笑)。
熊谷: 完全に飲めないのに(泣)。
小林: 結構ちばしょーが(シャンコには)いろんなパターンがあるって研究してきてくれて、僕も色々見させていただきました。今回は原作準拠のセリフと音声作品として、合いの手を入れやすい形でやらせていただきました。シャンコって本当いろんなコールとかあって、ただのお酒の場で盛り上がる意味合いというよりは、姫(お客様)にありがとうとか感謝を伝えるみたいな意味もあるのかなと思いました。姫を気持ちよくさせるみたいな感じですね。改めてシャンコはすごい文化だなと思いました。みんなで録れて本当に楽しかったです。

――ファンの皆様へ一言お願いします。

小林: この作品はDom/Subユニバースという作品の中でも更にホストという設定を含み、非常に面白い内容になっております。ホストは成り上がっていくものなので、当然強い人のほうが有利じゃないですか。そんな中で本来であれば支配される側の立場であるSubの京也が頂点に居る、というところから始まるこの物語は逆転の発想でとても興味を惹かれます。そこから颯太という人物が登場し、京也とどう関係を築いていくのか、という過程がとても面白かったので、皆さんも原作を楽しんでいただきつつ、CDをお手に取っていただければと思います。個人的に1ということは、2があるんじゃないかなと思っております。2では愛瑠とちあきがたくさん登場して、2人の関係が進展したらないいなと妄想が深まりますので、ぜひたくさん聴いて、応援していただけますと幸いです。
千葉: 僕は今回シャンパンコールを知っていそうな友達に片っ端から連絡を取って、「コールってどういうの?」と色々情報を仕入れた結果、本当に独自すぎて正解がないっていう結論に至ったことがひとつ勉強になりました(笑)。昔、駅でホストの方に「充電器貸してくれませんか?」って言われて、僕の仕事の目的地まで一緒に来てもらって充電器を貸した経験があったので、今回ホスト役が出来てよかったなと思います。あの時の経験が活きたなーと。(ホストの方と)話したことで、意外と身近な存在なんだなって思いました(笑)。
小林: 話してなかったらこのお芝居になってなかったかもしれないもんね。
千葉: なってなかったですね! 続編も引き続き演じさせていただきたいので、ぜひよろしくお願いします。
小松: 僕も歌舞伎町で(ホストの)スカウトされまくっていたので、その(スカウトされた)経験が今回活かせたのかなと思います。
一同: (笑)。
小松: 颯太は内勤ですけどね(笑)。颯太は最初にみんなも言ってましたけど、ちょっと怖いイメージというか、にじり寄ってくる感があって「京也逃げて!」みたいな感じに思われちゃってましたけど、颯太の本当の想いが作品を通して、みなさんに伝わったらいいなと思います。DomとSubは服従させる人と服従する人というだけでなく、その関係の中には、きっとそれを超えた繋がりがあると思います。そこがうまく伝わるといいなと思いながら演じさせていただきました。先程も千晃くんが言ってくれたように、1があれば2があるんですよね。颯太と京也さんの物語はまだまだ終わってないので(笑)。僕も1に続くその先を演じたいなと思いながら、全力でDomを演じささせていただきました。楽しんでくれると幸いでございます。
熊谷: ホストの勧誘を一度もされたことのないものでございます。
小林: 僕もないですよ。
一同: (笑)。
熊谷: このような魅力的な作品に出会わせていただき、今回初めてDom/Subユニバースを経験させていただきました。小松昌平さん、小林千晃さん、千葉翔也さんと、尊敬しているキャストのみなさんと一緒に演じられたことがとても嬉しく、そして楽しかったです。自分がこの作品について考えてきたものを、詰め込んで練り込んで収録させていただきましたが、まだまだ京也という人物を演じたいなという欲があります。タイトルコールで僕は「Sub様、躾の時間です 1」と、はっきり1と言いました。1って言ったということは、もちろん2があるというでしょう! という期待を込めています。それにお話としてもまだまだ深掘りしていきたいところがたくさんあります。ぜひこのドラマCDを、そして原作併せてたくさんの方に楽しんでいただけることを祈っております。ありがとうございました。


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